子供を育てる上で、当然ながら必ず与えなければならないのが食事です。
特に産後間もない赤ちゃんの場合、粉ミルクか母乳かの選択を迫られることになるでしょう。
果たして、赤ちゃんにはどちらを与えるのがいいのか。
今回はそれぞれのメリット・デメリットについて説明していくことにします。
粉ミルクの場合:便利だけど……
様々な種類が市販されている粉ミルク。
人肌程度に温めたお湯にサッと溶かすだけで、簡単に母乳の代わりになってくれる便利な品です。
特に最近の働くお母さんにとって、1日に何度も母乳をあげるのは一苦労
(一説には母乳を一回あげるだけで献血をするのと同じくらい疲労するとも言われます)。
しかし粉ミルクなら、そんな苦労もなく安心してあげることができます。
場合によっては、お母さんが家事をしている間に、
旦那さんが授乳させることもできるのは大きいです。
以前は栄養面で懸念があった粉ミルクですが、最近ではその問題をクリアしている物が主流になっており、
アレルギー面でも心配しないで飲ませることができます。
まさに忙しいお母さんの救世主です。
しかし、いいことばかりではありません。
粉ミルクは確かに便利な物である反面、どうしても母乳に勝てない部分があるのです。
それは免疫力。産まれたばかりの赤ちゃんは、免疫力を維持する力が未発達。
お母さんから母乳を介して、その免疫力を補給することで、病気から身を守っているのです。
こればかりは粉ミルクでは補えない大きなポイント。
粉ミルクに頼りきってしまうと、赤ちゃんが体調を崩しがちになってしまうなんてことも有り得るのです。
母乳の場合:とにかく体勢を維持!
次は母乳。
上述した通り、母乳を与えることで赤ちゃんは免疫力を維持することができ、
風邪などの病気にかかりにくい身体になります。
また、母乳を与えるということは、必然的にお母さんが赤ちゃんを抱いているということ。子
供にとって、大好きなお母さんとの触れ合いは最高の癒しになります。
精神的に落ち着く時間を作ることは、赤ちゃんの精神的な成長の上で、非常に大切なことです。
そのまま寝ちゃったりした時なんかは、可愛すぎて涙が出ちゃうほどです。
母乳を与えるという行為は、赤ちゃんだけでなくお母さん側にもメリットがあります。
それは母性の喚起です。
自分がお腹を痛めて産んだ子に愛情が湧くのは当然なのですが、
授乳という行為を通じて、その想いをさらに強く自覚することができます。
母性の喚起は、困難がつきまとう子育てに対するモチベーションを大きく上げることにもつながります。
では、母乳を与える上でのデメリットは何か。
それはもちろん、お母さんの自由を奪ってしまうことです。
赤ちゃんを抱いたままでは、行動が大きく制限され、ほとんど動けなくなってしまうのは必至。
特に家事に追われるお母さんにとって、授乳というのはそれだけで時間をとられ、とても疲れる行為になるのです。
もし、母乳だけで子供を育てるというつもりなら、ある程度の困難を覚悟しなくてはならないでしょう。
旦那さんの協力を得られれば、それも多少は緩和されるかも知れません。
また、母乳で育てた場合、卒乳が遅くなりやすいとい
うデメリットもあることを覚えておくと良いでしょう。
いかがだったでしょうか。
粉ミルクと母乳。
どちらも一長一短であるため、どちらが良いとは一概には言えないのが現実です。
お母さんの生活スタイルに合わせて、与えやすい方を選択、
もしくは双方をバランスよく取り入れるというのが、
ある意味もっとも賢いやり方と言えるかもしれません。