子どもが熱に対する解熱剤の上手な使い方

病気
スポンサーリンク

1

お子さんが発熱したときに解熱剤を使って早くさげてあげたいというのが母心ですね。

また40℃を超えるような高熱になると脳にダメージが起きてしまうのでは

と心配されるお母さんもいるのではないでしょうか。

発熱のメカニズムを知るとソノカンガエモ直結変わるかもしれません。

どうして熱が出るの?

病気による発熱は、体の免疫力を高めたり、体内のウイルスを退治しようと

体が病気と闘っている証拠なので、解熱剤を使って強制的に体温を下げる必要はありません。

多くのウイルスは高温に弱いので、体温を上げると体内の悪いウイルス達は

居心地が悪く活動が鈍くなります。

逆に体内の免疫細胞は活発に動き出し、ウイルスや細菌に対する攻撃力を上げていきます。

ウイルス達に攻撃を行うために脳が「体温あげろ~」と指令を出しているので

解熱剤を使うことは脳からの指令に逆らっていることになります。

発熱はお子さんの体が体内の敵と闘っているサイン!!

そのまま元気に戦い続けられるのであれば解熱剤を使う必要はありません。

また、「高熱が続いて脳炎になったら…」と心配される方もいるかもしれませんがこれは間違いです。

脳炎や髄膜炎は高熱を伴う病気ですが、高熱が続いた結果起きるわけではありません。

解熱剤を使うタイミングは?

高熱や長引く発熱の時には、途中で疲れてぐったりしたり、

食事や睡眠が十分にとれなくなってしまうこともあります。

疲れてくると免疫細胞の働きも悪くなり、そのまま闘いつづけると体はパワーダウンし、

ウイルス達の猛攻撃が始まってしまいます。

そこで一度元気を取り戻すための刺客が「解熱剤」です。

少し疲れてきたところで2~3時間の休戦時間をくれるのが「解熱剤」の役目です。

戦いが止まっている間に食事や水分を十分に取ったり、

睡眠を取ることで次の試合に向けてパワーを充電します。

決して選手交代してウイルスとの闘いを変わってくれるわけではありません。

一般的に38℃~38.5℃を超えたら解熱剤の使用と言われていますが、

これはあくまで目安であり、体温の高さではなく、

食事や水分が摂れなかったり、辛そうにしていたら使ってあげましょう。

解熱剤を使うタイミングは熱の高さや時間で決めないようにしましょう。

こんな症状の時は要注意

・元気がなくぐったりしている

・おしっこが6時間以上出ていない

・活気がない

・よく眠れず、うとうとした状態が続いている

・生後3ヶ月未満の発熱

以上のような症状があるときには早急に受診しましょう。

発熱時はどうしてあげたらいいの?

①安静が一番です。ゆっくりと休める環境を作ってあげましょう。

②厚着はさせず薄着にしましょう。

 ・室温に注意し、寝具や衣類を調節して涼しくなるようにくふうしてあげましょう。

 ・冷たいタオルで頭を冷やす。

そんなママの優しさについてお子さんも安心するでしょう。

  ・冷却剤の使用の時は剥がれて口を覆ったりしないよう注意が必要です。

  ・手足が冷たく、頬に赤みがないときは暖めてあげょう。

③元気があれば疲れない程度の入浴は可能です。

入浴は体力を消耗しますので長湯は避けましょう。

グッタリしているときや高熱の時には暖かいタオルで体を拭いてあげましょう。

④食事は食べられるときに食べられるものをあげましょう。

栄養のあるものが良いのはもちろんですが嫌がるものを無理に食べさせる必要はありません。

熱があるときは冷たいものや水気の多いものに偏りがちですが

お腹を壊さない程度に食べさせてあげましょう。

⑤お子さんにも寄り添ってあげましょう

具合が悪くて不安になっている子どもに最も必要なのは、解熱剤ではなく家族の愛情です。

解熱剤使って元気の出てきた子どもを「元気が出てきたから大丈夫!!」と

安心して放っておくとその後の病状の変化を見落としてしまいます。

冷たいタオルを当ててあげたり、そばで体をさすってあげたり、

安静に出来るよう一緒に絵本を読んであげることがお子さんにとって何よりもの薬です!!