今回は「産後うつ」についてです。
産後うつは出産後の女性の多くに発症、およそ7割が経験すると言われます。
良い対策や予防法はあるのでしょうか?
産後うつ とは?
産後うつは、出産後の女性がうつ状態になってしまう症状のことです。
一般的に、出産して2週間~1ヶ月後から発症と言われます。
症状や程度の個人差が大きく、発症の期間も約1ヶ月間~2年近くと個人差がかなりあります。
うつ病とは?
妊娠・出産を経験した女性でも、うつ病をよくわからないという人も多いです。
うつ病は「心の病気」とは知っていても、実際どんなものかわかる人は少ないでしょう。
うつ病は個別の病状に程度の差があり、軽度では普通の「気分の落ち込み」と同程度です。
ですが重症だと日常生活に支障の場合も多いです。
また特に重症だと、食欲減退・寝たきり等の場合もありがちです。
産後うつ・うつ病の困った問題点
うつ病は特に重症では大変な病気ですが、もう一つ問題点があります。
[自覚症状の他に病状の判断基準がほとんど無い]ことです。
実は、こんな場合も多くありがちです。
「実際はうつ病なのに、本人がうつ病と気づかない」
「実際はうつ病なのに、患者さん本人がうつ病を知らないので気づかない」
こんな場合、本人も周囲も大変です。
発症の前から対策を
そんな大変な事態を避けるためにも、大切なことがあります。
[うつ病を発症する前から、正しい知識を得て理解しておく]ことです。
普通のうつ病では難しいですが、産後うつの場合はこれができます。
また[周囲の人も、うつ病の正しい知識と理解がある]ことも大切です。
旦那さん・ご家族、できれば友人知人・ご近所さんも理解があったほうがよいです。
友人知人・ご近所さんの中でも、理解のある人を早くから見つけておくとよいでしょう。
原因・経緯の理解も良い対策に
また、うつ病について事前に知っておくことも良い対策です。
うつ病は一昔前は「原因は心理的な要因」とされましたが、現在は他の原因もあると知られています。
現在は、うつ病の原因に[ホルモンバランスの変化]が指摘されています。
ホルモンバランスには急激な変化はよくないものです。
急激な変化で、心身に失調の場合もありがちです。
原因はホルモンバランスの急激な変化
産後は母体が妊婦さん状態から元の痩せた状態に戻っていく時期です。
この変化は程度が大きく、ホルモンバランスの急激な変化で心身に失調が発生しやすいです。
産後うつは、そんな失調の症状の一つなのです。
うつ状態になったら、のんびりと過ごすように
産後うつ、うつ病は体の症状で、心や意志の問題ではありません。
やたら頑張ろうとしたり、自分を責めたりしないで下さい。
むしろ、例えば風邪のような一時的な病気なのだと正しく理解して下さい。
そして風邪などと同様に病気ですので安静が必要です。
心身ともに負担を少なく、のどかな気分で過ごすようにして下さい。